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【最新】推しの子の元ネタは日本神話?関係性と共通点を徹底考察

漫画考察
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はじめに|『推しの子』と日本神話の関係性

芸能界の光と闇を描き出した人気漫画『【推しの子】』は2024年に最終回を迎えました。

そんな推しの子には連載当時から読者の間である噂が囁かれていました。それは【推しの子】と日本神話の関係性です。

実際に推しの子作中には、日本神話を想起させる舞台やセリフが多数登場しました。

本記事では、そうした要素をひとつひとつ丁寧に検証し、『推しの子』と日本神話――とくに三貴神(アマテラス・ツクヨミ・スサノオ)との関係性について、『推しの子』全166話の内容をもとに、2025年時点での最新情報を踏まえてまとめています。


推しの子にちりばめられた日本神話との共通点

まずは、推しの子作中に登場する日本神話をモチーフとしたとされる要素を整理してみます。

  • 原作第3話、ルビーのセリフ:「我はアマテラスの化身、貴様らの言う神なるぞ」
  • アクアとルビーが生まれた地は、三貴神が誕生したとされる神話の舞台と近い
  • 高千穂市(作中でPV撮影地として登場):芸能の神「アメノウズメノミコト」が祀られる
  • 高千穂は「天岩戸伝説」の舞台としても知られ、アマテラスが隠れた地とされる
  • 謎の少女の芸名は「ツクヨミ」、カラスの姿をしていた点も印象的

三貴神とは?日本神話の基本をおさらい

日本神話における「三貴神」とは、イザナギが黄泉の国から帰還し、禊(みそぎ)を行った際に生まれた三柱の神々です:

  • アマテラス(天照大御神):太陽の神で、天界「高天原」を統べる女神。皇室の祖神ともされる。
  • ツクヨミ(月読命):月の神。アマテラスの弟神とされるが神話内の描写が極端に少ない。
  • スサノオ(須佐之男命):海・嵐の神。天界を追放された後、地上でヤマタノオロチを討伐する。

【推しの子】登場キャラと日本神話の神々との関係を考察

【推しの子と日本神話】天照大神は「星野ルビー」

原作3話には、幼少期のルビーに「我はアマテラスの化身」というセリフがあります。
もちろんこのセリフはとっさの演技であり、本人に自覚はありませんが、推しの子と日本神話の関係が初めて明かされたセリフでした。

そんなアマテラスは『古事記』にて、弟スサノオの暴走により「天岩戸」に籠もり、世界が闇に包まれる「岩戸隠れ」という有名な逸話が語られます。

ルビーもまた、アクアがアイの秘密をバラした事によって心を閉ざし、いわゆる闇堕ちしてしまいまいました。

ルビーからは、以前の太陽のような明るい姿は消えてしまいまいますが、これはまさに日本神話における“岩戸隠れ”の再現とも言えます。

また、岩戸隠れしたアマテラスを外に引き出すため、神々は「八咫鏡(やたのかがみ)」という神器を用いました。

昔から、“鏡は真実を映す”と言われていますが、アクアがルビーの中に映る真実、つまり前世である「さりな」に気づいたことによりルビーは再び光を取り戻します。

この辺りも、日本神話の岩戸隠れと通ずるものがあります。

最終回では、アクアの死を乗り越え、再びステージで輝くルビーの姿が描かれました。

また、最終回でルビーは「暗闇にいる人々に何かを与える存在」とされ、これは太陽の神として、暗闇を光で照らすアマテラスを連想させます。

【推しの子と日本神話】須佐男命は「星野アクア」

アクアを日本神話の「スサノオ」とした理由としては、やはりルビーと兄妹である点。
そして本名の「アクアマリン」という名前も、スサノオの統治する海を連想させます。
日本神話において、スサノオは高天原でかなりの問題児だったようですが、ヤマタノオロチを倒して「草薙剣」を得た英雄でもあります。

また、亡くなった母であるイザナミに会いたいという思いも強かったようですが、ここもアイを思うアクアと共通しています。

また、推しの子作中でアクアがルビーを闇堕ちへと追い込んだ構造も、日本神話でスサノオの乱暴によるアマテラスの“岩戸隠れ”の再現と言えるでしょう。

【推しの子と日本神話】月読命は「謎の少女」

推しの子において、謎の少女は「ツクヨミ」という芸名で登場し、カラスの姿が印象的でした。カラスは神話や民間伝承において、死や霊界、夜を象徴する存在です。

また、日本神話におけるツクヨミも夜の国を統べる神と伝えられています。

作中ではアクアやルビーと異なり、その過去や正体は深く明かされず、“神のような立場”で登場していました。ツクヨミの正体については以下の記事で考察しています。

▶︎推しの子謎の少女の正体を考察

163話では、アクアにまるで夢を見せるような描写などもあり、超常的な存在であることが強調されていました。


【推しの子と日本神話】カミキとアイは”イザナギとイザナミ”にあたるのか?

日本神話において三貴神を生んだのは、父イザナギと母イザナミです。

単純にこの構造を作品に当てはめると、

  • カミキヒカル=イザナギ
  • アイ=イザナミ

と読む事ができます。

しかし、ツクヨミに関してはこの2人との明確な関係は描かれませんでした。

そこで、イザナギとイザナミにはもう一つの解釈があると思います。それは、

  • アイ=イザナギ
  • カミキ=イザナミ

というものです。

日本神話では、三貴神を産んだのはイザナギです。

また、イザナギは亡くなったイザナミに会いに黄泉の国に行きましたが、そこにいたイザナミは黄泉の穢れにより醜い姿になっていました。

そんなイザナミから逃げ出したイザナギは、黄泉の穢れを禊により落とした事により、三貴神が生まれました。

この神話を推しの子風に落とし込むと、黄泉の穢れとは、カミキヒカルが闇堕ちするきっかけになった芸能界の闇と例えられます。

そんなカミキは146話でアイから拒絶されていたことがわかりました。

その後、推しの子では、闇に染まったカミキから逃げ出したアイがアクアとルビーを産む事になりました。

このあたりも、日本神話でイザナミから逃げ出し三貴神を産んだイザナギと共通するところがあります。


【推しの子と日本神話】アクアの“ヤマタノオロチ”は何だったのか?

スサノオはヤマタノオロチを倒し、「草薙剣」(くさなぎのつるぎ)という神器を得ます。

それでは、『推しの子』においてアクアが戦った“ヤマタノオロチ”とは何だったのでしょうか?

最終回まで読んだ上で、作中アクアの最大の敵はやはり「カミキヒカル」でした。

しかし、カミキはイザナギもしくはイザナミと定義していますし、ヤマタノオロチ討伐後は草薙剣という戦利品を得ています。

当初は、剣=武器と考えると、アクアが手にした作中最強の武器はやはり「あかね」だと考えていました。

しかし、草薙剣はあくまで討伐後の戦利品であって、ヤマタノオロチ討伐とは関係ありません。

現在、草薙剣は三種の神器の一つして祀られる宝物であり、日本神話でも後にアマテラスに献上されたと記されています。

つまり、草薙剣=宝と考えると、ヤマタノオロチ討伐はアクアの復讐そのもの。

そして得た戦利品である草薙剣は、ルビーをはじめ守り切った仲間たちの未来と考える事もできます。

後にアマテラスに献上されたという点も、アクアの復讐によりルビーが未来を手に入れたと考えると納得できます。


【推しの子と日本神話】クシナダヒメは「有馬かな」説

日本神話では、スサノオはヤマタノオロチ討伐後に「クシナダヒメ」と結婚する事になります。

クシナダヒメは、ヤマタノオロチの生贄に捧げられそうなところをスサノオに助けられました。

推しの子作中、アクアに救われたキャラクターは多く登場しましたが、最終的に誰かと結ばれる事はありませんでした。

しかし、あえてクシナダヒメを当てはめるなら最も近いのは「有馬かな」だったのかなと思います。

  • アクアに何度も助けられた
  • “剣”という役名を演じた過去がある
  • 最終盤では両想いであったことが明示されたヒロイン
  • ルビーはアマテラスに当たるため除外。

もちろんこれは神話に無理やり当てはめただけのこじつけですが、作中もっとも可能性のあった有馬かなが適任かなと思います。


【推しの子と日本神話】不知火フリルとアメノウズメの共通点

74話でMV撮影のために訪れた宮崎県高千穂。

そこでアクア達は、映像ディレクターの「アネモネ」から、高千穂には芸能の「神天細女命(アメノウズメノミコト)」が祀られている事を聞きます。

高千穂はアマテラスの「岩戸隠れ」の舞台であり、天岩戸からアマテラスを外に出すために踊ったのが「アメノウズメノミコト」です。

そのアメノウズメを『推しの子』作中に当てはめると、「不知火フリル」が思い当たります。

推しの子の不知火フリルと日本神話におけるアメノウズメにはいくつか共通点があります。

フリルは若くして芸能界の頂点に立ち、128話で登場した能力値パラメータは全項目カンストしている天才女優。

114話では、アイ役のオーディションを開催し、ルビーが光を取り戻す一因を作ったキャラクターです。

このエピソードも岩戸隠れと共通するものがあり、あながち間違いではないと思います。

  • 高千穂=アメノウズメの聖地
  • フリル=芸能の天才であり能力値カンスト
  • アメノウズメがアマテラスを光の世界に引き戻したように、フリルもまたルビーを救う一因を作った

まとめ|推しの子における日本神話は“元ネタ”ではなく“こじつけ”だから面白い

『推しの子』が日本神話を明確に下敷きにしていた証拠はありません。

共通点はあっても、それが意図されたものかどうかは定かではない。

でも、だからこそ想像できる。

今回の考察はただのこじつけといってしまえばそれまでですが、重ね合わせ、読み解き、意味を見出すことで物語は何重にも面白くなる。

この記事を読んだあとに、もう一度【推しの子】本編を読んでみると、また違った視点から物語を楽しめるはずです。

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