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【推しの子】が完結!最終回第166話「星」まとめと感想

漫画考察

今さらではありますが、『【推しの子】』が第166話「星」をもって完結しました。

まずは赤坂アカ先生、横槍メンゴ先生、本当にお疲れさまでした。
一読者として、そしてブログで記事を書いてきた身として、心から感謝の気持ちを伝えたいです。

当サイトでも『推しの子』を長く取り上げてきましたが、物語の最終盤に差し掛かったあたりから、諸々の事情により更新が止まってしまいました。
楽しみにしてくださっていた方々には、深くお詫び申し上げます。

今回は、作品の結末に感じたこと、そして読後に浮かんだ疑問や考察ポイントを、いつものように整理してお届けします。
今さら見てくださる方などいないことは重々承知していますが、これは自分自身のため、このブログのための一区切りでもありますので、勝手ながら書かせていただきます。


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ルビーの成長と“別れの演出”

最終回「星」では、アクアの死をきっかけに、それぞれのキャラクターたちが自分の想いと向き合い、未来へと歩みを進めていく姿が描かれました。

物語の中心にいたのは、やはりルビーです。
彼女にとってアクアは、兄であり、憧れの存在であり、そして唯一「前世の記憶を共有する存在」でもありました。
だからこそ、アクアの死がもたらした衝撃は、誰よりも深く、重いものだったはずです。

しかし――その苦しみを、誰一人として本当の意味で理解していません。
今回の語り部であるあかねも、ルビーの前世や心の奥底にある痛みまでは知る由もないでしょう。

誰にも理解されず、それでも涙をこらえて前を向くしかない。
あのときのルビーは、もう、諦めに近い心境だったのではないでしょうか。

それでも彼女は、「悲しみ」を嘘で塗りかくし、アイドルとしての役割をまっとうします。
そしてついに、夢だったドーム公演にたどり着きました。

実際の俳優でも、「悲しい記憶」を演技の糧にする人は多いといいます。
ルビーも、アクアを失った経験そのものが、女優として生きていく上での“武器”になるはずです。

この「嘘で自分を守りながら前へ進む姿」は、まさに母・アイの在り方そのものにも見えました。


印象的だった描写たち

──印象的だった描写がいくつかあります。

まず、17ページ右上に描かれた“1羽のカラス”。
『推しの子』におけるカラスといえば、ツクヨミの存在が連想されます。
結局その正体は明かされぬまま終わりましたが、個人的にはアクアの代わりにルビーの晴れ舞台を見守りに来た、そんなふうに解釈したいと思いました。

また、18ページでは、ルビーを見て目を輝かせる少女の姿が描かれます。
彼女の瞳には、ルビーと同じ“白い星”が宿っていました。
かつて病気で絶望していた少女・さりなを、アイが救ったように――
今度はルビーが、誰かの暗闇に光を灯したのです。

この瞬間こそ、彼女が“母に並ぶ存在”になった証なのかもしれません。

21ページの夜空には、ひときわ輝く2つの星が描かれています。
これはきっと、アイとアクアが空からルビーを見守っている、そんな演出なのでしょう(さすがにカミキヒカルではないはず…笑)。

そしてラスト。
アイとアクアの思いを継ぎ、その未来を自分が生きると決めたルビーの姿が描かれます。

その表情は、どこかすっきりと晴れやかで、もう“いつものルビー”に戻っていました。
過去を乗り越え、自分の力で立ち上がったその姿に、静かな感動を覚えました。


まとめと今後について

ここまで暗い話が続いていた【推しの子】でしたが、最終回ではそれぞれが立ち直っていく様子が描かれました。
どん底に落ちてしまったルビーでしたが、最後には笑顔で完結を迎えられたことはよかったです。

しかし、【推しの子】にはまだ未回収の謎や、今回は触れていない単行本の加筆など、まだまだ考察の余地は残されています。
いつになるか分かりませんが、『推しの子』をもう一度一から振り返る記事も投稿する予定です。

今回この最終回の記事を投稿するか、正直悩みました。
しかし、自分のケジメとして、今回投稿に踏み切りました。

【推しの子】最終回に寄せて──ずっと書けなかったその理由とケジメ
※この文章は、noteにも投稿しています。今回は、本当に今さらなんですが、『【推しの子】』の最終回について書こうと思います。まずは、赤坂アカ先生、横槍メンゴ先生、連載お疲れさまでした。毎週木曜日が、本当に楽しみで楽しみで仕方なかったです。こ...

最後になりますが、赤坂アカ先生、横槍メンゴ先生、今まで本当にお疲れ様でした。
また、毎週楽しませていただき、本当に感謝しています。

そして、読者の皆さんも、こんなブログを今まで読み続けてくださりありがとうございました。
よければ、もう少しだけ【推しの子】考察に付き合っていただければ幸いです。

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