皆さんは主人公補正という言葉を知っていますか?
漫画やアニメ、ドラマや映画などなど、多くのエンタメ作品の感想などを見ていると、よく目にする言葉だと思います。
今回はそんな主人公補正について簡単な解説と、考え方によっては主人公補正というものは存在しないかも?という事について書いていきたいと思います。
この記事を読んでいただければ、主人公補正展開が苦手な方も、違った目で作品を楽しむことが出来るようになるはずです。
そもそも主人公補正ってなに?
例を挙げると、バトル漫画などにおいては主人公が負けて死んでしまうと、物語が終わってしまいます。
- バトル漫画では、どんなにピンチに追い込まれようと最後は必ず大逆転する展開
- ラブコメマンガでは、主人公は地味で恋愛に対してやる気がなくとも何故か異常にモテる
物語を進める上で仕方ない事とはいえ、少し不自然なほど、主人公サイドに有利に物事が進む出来事を指します。
物語の数だけ世界があり主人公がいる
※これからの話は一部例外もあり、全ての作品に当てはまるわけではありませんので、その点ご理解の程よろしくお願いいたします。
今世の中には数えきれないほどの漫画、アニメ、小説、映画、ゲームなどのエンタメ作品が溢れています。
作品ひとつひとつに異なる世界(物語の舞台)が存在し、その世界ひとつひとつに主人公が存在するわけです。
もちろん世界観を共有している作品というのもありますので例外もあります。
世界一つ一つの常識・価値観は違う
世界がいくつもあるという事は、同じ世界観・価値観・常識が通用する世界がいくつもあるというわけではありません。
ワンピースのような能力バトル漫画では、特殊能力を持った人物がいる世界で特殊能力を使ってバトルをする事はその世界では常識です。
また、スラムダンクのようなスポーツ漫画では、あくまで現実世界の常識に当てはめて描かれる事が多いと思います。
現実世界に当てはめて考えてみる
今私たちが生きているこの世界を、一つの物語の世界とします。
日本人だけでも野球の「大谷翔平選手」やボクシングの「井上尚弥選手」、将棋の「藤井聡太八冠」や漫画家の「尾田栄一郎先生」など
それぞれ「スポーツ」「将棋」「マンガ」をテーマにした物語を描く時、主人公に相応しい方はたくさんいます。
しかし、その過程も含めこの方達の人生をフィクションの物語にすれば「主人公補正だ」と言われる出来事もあるのではないでしょうか。
このように、現実世界ですら漫画を超えたと言われる方々が大勢いる世の中です。
作品ひとつひとつに、その作品の常識に沿った主人公補正級の活躍をする人物が1人や2人いたとしても驚く事は無いと思います。
物語の主人公は後付けで選ばれる
「ドラゴンボール」を例に考えてみます。
ドラゴンボールの世界には多くの死地を乗り越え、多くの強敵を倒し、多くのライバルや仲間たちと切磋琢磨してやがて世界を救った「孫悟空」という人物がいます。
その人生の過程では多くの主人公補正と言われるような出来事もありました。
しかし、逆に考えると後に主人公補正と言われるような奇跡を繰り返して世界を救ったとも言えるのです。
ドラゴンボールという物語は、この世界において最も主人公に相応しい活躍をした「孫悟空」という人物を主人公に選んだ物語。
孫悟空の人生を描いた伝記とも言えるのではないでしょうか?
他の例を挙げると、「デスノート」の主人公である「夜神月」(やがみらいと)は、主人公だからデスノートを拾ったのではなく、デスノートを拾ったから主人公になった。
そして作中で「死神リューク」も夜神月がノートを拾ったのはたまたまだと語っています。
という考え方もできるのではないでしょうか?
まとめ
以上の考察をまとめてみると
ということになります。
今回は物語の見かたによっては主人公補正というものは存在しないかも、というお話をしました。
この考えを元ににエンタメ作品を見てみると、また違った視点で楽しめるんじゃないかなと思います。
また、主人公補正に少し関連する話で、「銀魂」で登場し度々話題になる言葉「最終回発情期」はなぜ起こるのか?
真剣に考察した記事もありますので興味がありましたらぜひご覧ください。
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