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『キングダム』最新話836話 感想・考察|無血開城は実現するのか?

漫画

今回は、2025年5月16日に公開された『キングダム』最新836話「王族の役目」の感想と考察をお届けします。

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これまでとは違う視点で描かれる韓攻め編

これまでの『キングダム』は滅ぼす側である、「秦」の視点で描かれてきました。

韓攻め編では滅ぼされる側である「韓」の立場からの視点にシフトしています。

滅ぼされる側から見た戦争の姿は、これまでとはまた違ってリアルです。

武力で中華を統一するという事がどういう事なのか考えさせられます。

キングダム836話秦軍、ついに王都「新鄭」へ!

今回、ついに謄(とう)と信が率いる秦軍が韓の王都・新鄭(しんてい)に到着します。

秦軍は実戦慣れした百戦錬磨の精鋭たちです。

一方、韓軍は長く戦争を経験しておらず、五歳以上の民までも徴兵して集められた兵士達であり、士気の差は明らかです。

さらに、韓軍の第一将・烙亜完(らくあかん)は2連敗中。正直、どう見ても勝ち目はありません…。

秦軍が負ける展開はあり得ない

戦況を見れば、秦軍が敗れる可能性はほぼゼロです。

また、昌平君の「三つの柱」の一つである韓攻めが失敗するという事は、中華統一の道が閉ざされる事になります。

少しメタい話になりますが、物語の進行からも今後の展開で秦軍が敗北する事はあり得ないと言えます。

つまり、この戦いがどう決着するかよりも、「どう終わらせるか」が今回の焦点になっています。

「新鄭」無血開城の可能性と韓王の苦悩

前話(835話)では、韓王が王宮を抜け出して娘の寧(ねい)に「自分はふつうの人だ」と語りました。

彼は、謄から新鄭の無血開城を提案されていたことも知っています。

それが民の命を守る最善策であることも理解しています。

実際、王族しか入れない「東龍の塔」の鐘を鳴らせば、城門が開く準備まで整えられていました。

ただし、この選択は「韓」という国に自ら終止符を打つことでもあります。

韓王はその重みに耐えかね、最終的には判断を娘の寧に託す形となりました。

王族の役目を全うしようとする寧

寧は迷いながらも、民を守るために東龍の塔へと向かいます。

筆者の考える王族の役目とは、国トップである以上、国や民の命を優先した上で、どんな残酷な選択肢でも決断する事だと思います。

そして、寧はもはや韓という国は守れないと判断し、「一人でも多く民の命を守る事」を決断しました。

新鄭を無血開城する事こそが王族の役目であると判断したわけです。

寧は無事に鐘を鳴らすことができるのか…?道中では夏候龍の妨害も予想されます。緊迫した展開になりそうです。

「ふつうの人」として描かれる韓王の人間性

ここまで読んできて感じたのは、韓王の人間味です。

確かに韓王は王としての器に欠けているかもしれません。

しかし、彼は「韓」という国と民の命を最優先に考えています。

王宮を離れたのも、自分が殺されれば無血開城の可能性が潰え、より多くの犠牲が出ると分かっていたからこそ。

趙王のように自分の事しか考えていない王とは対照的です。

韓王は中華ではまともな王?

秦王・嬴政(えいせい)も、これまで秦視点だったからこそ英雄的に見えていました。

しかし、視点を変えればかなり過激な人物であり、六国を武力で統一しようとする姿は、冷静に見ればかなり危ういです。

そんな中で、「ただの人間」として自分の弱さを認め、民の事を考える韓王は、むしろ中華でも稀な「まともな王」と言えるのではないでしょうか。

まとめ

今回はキングダム最新話836話「王族の役目」を読んだ感想と考察を書いてみました。

韓攻め編も佳境に入り、今後がますます楽しみになってきました。

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