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キングダム最新話843話感想・考察|謄が六将引退?伝えたい事とは

キングダム考察

2025年7月17日に公開された『キングダム』第843話「巨大法治国家」

今回はこの話を読んで感じたことや、気になった点をじっくりと考察していきます。

前回の感想・考察はこちら👇
▶︎キングダム842話「業の重さ」考察|寧の葛藤と騰の“支える”の意味は?

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騰の飛び降り──これが「六将の力」?

冒頭は、前回からの続きとなる寧の救出シーンから。

頭から落ちていたはずの騰は、空中で体勢を立て直して着地してみせます。

騰自身は「六将の力だ」と軽く返しますが、筆者も録鳴未と同じツッコミをしてしまいました笑

さすがに現実離れしたアクションでしたが、これは騰がようやく“本気”を見せた場面と捉えると、納得がいくかもしれません。

むしろ、今まで抑えていた力をここで発揮したという描写が、彼の覚悟の深さを物語っているとも言えるでしょう。

キングダム843話|韓王家の処遇は?

韓を滅ぼした秦にとって、次なる問題は王族の処遇。

昌平君は「王家を存続させるべき」と主張し、対する一派は「反乱の芽は全て摘むべき」と訴えます。

当ブログでも以前から「処刑はないだろう」と述べてきました。

もちろん、ここで王家を滅ぼしてしまえば、中華統一の障害となってしまう、という合理的な理由もあります。

しかし、読者目線では、これまでの寧や韓王の苦悩や覚悟を知っているからこそ、感情的にそう考えてしまう部分もありました。

ただ、信が語ったように「国を滅ぼせば当然出る話」であり、どちらの立場にも理はあります。

しかし、今回嬴政は昌平君の進言を受け入れ、王族を存続させる決断を下します。

寧と韓王の命が守られたことに、胸を撫で下ろした読者も多かったのではないでしょうか?

キングダム843話|「巨大法治国家」への第一歩

王族の処遇が決まった直後、咸陽から使節団が到着します。

昌平君、李斯、会億──まさに秦の中枢を担う顔ぶれです。

韓は秦にとって、中華へ討って出る道を塞いでいた国。

その韓が滅んだ今、この地は他の国々と接する最前線でもあります。

今後の戦いを迅速に進めるためにも、軍トップの派遣は納得出来ます。

そして韓は、秦にとって「中華統一に向けて初めて滅ぼした国」。

そのため、ここでの統治が失敗すれば、今後の統一戦略にも大きな影響を及ぼすことになります。

特に注目したいのは、法家の番人・李斯の派遣です。

韓はもともと儒教的価値観を重んじていた国です。

そこに「法による支配」を導入し、巨大法治国家の一部とする事は、大きな価値観の転換でもあります。

人の情や道徳に重きを置く儒家に対し、法家は「すべてを法で統治する」思想。

絡亜完の行動が“仁義”に基づくものであったことを踏まえても、韓という国の特性がここに浮かび上がります。

李斯と韓非子──“法治国家”という遺志の継承

今回、筆者がもっとも印象的だった場面のひとつが、李斯と韓非子のエピソードです。

韓非子と李斯は、かつて同門の兄弟弟子です。

しかし韓非子は、才能を持ちながらも己の国で力を発揮できず、命を落としました。

彼が李斯に残した最後の言葉は──

「その時が来たら、法家の力を見せつけてやれ」。

韓非子の意思を受け継いだ、李斯が韓の地で実現しようとしている。

この瞬間、単なる中華統一の一環としての“韓の法治化”が、韓非子への“弔い”にもなっているように思いました。

李斯にとっても、感情が動かされた場面だったのではないでしょうか。

キングダム843話|騰が伝えたい事とは?

物語の終盤、騰は昌平君の労いを断り、録鳴未・隆国・信を呼び伝えたい事があるようです。

この3人の顔ぶれを見る限り、どうやら軍事に関する重大な話がありそうです。

そしてそれは、単なる作戦会議ではなく、より“個人的な決断”に関わる話のように感じられました。

騰が六将引退?──「何より李信」の意味

以前から一部の読者の間で囁かれていた「騰、六将を退く説」

今回、その可能性が一気に現実味を帯びてきました。

騰は前話で「必要とあらば一生涯をかけてあなた様を支えます」と寧に告げています。

もしこの覚悟が本物であるなら、前線から身を引き、寧とともに韓の地を支えるという道もあり得るでしょう。

実際前回の話では、命をかけて寧を守っています。

さらに今回、騰は「何より李信」と意味深な言葉を残しています。

信にとって大きな転機となる話が語られることは間違いありません。

もし、騰が六将を退くとしたら──

王騎の矛を受け継いだ信が、その座を引き継ぐ展開も十分にあり得ます。

録鳴未や隆国といった旧王騎軍の幹部が、再び信の下で戦うとなれば、それは“激アツ”な展開と言わざるを得ません。

とはいえ、嬴政はかつて「六将の証は六国を滅ぼしてから返上せよ」と語っていました。

現時点ではまだ韓のみ。早すぎる判断だという見方もできます。

「信・蒙恬・王賁の時代」は来るのか?

仮に騰が六将を退くとすれば、空いた枠には新たな六将が任命されることになるでしょう。

その候補としてまず挙がるのは、李信・蒙恬・王賁の三人です。

仮に謄が退く事になれば、空いている六将の席は三つです。

三人は、実力的にも将来の六将入りは確実であり、いかにもありそうな話です。

しかし同時に、この三人は他の六将たちに比べるの、ほんのわずかに届いていないと感じるのは筆者だけでしょうか?

キングダム843話|感想・考察まとめ

第843話「巨大法治国家」は、秦が韓をどう治めるのか、そして李斯が背負う韓非子の遺志。

騰の意味深な発言など、韓という国の終わりが、次なる未来への始まりを告げているようにも思えます。

物語はいよいよ、新たなフェーズへ。

次回の展開を楽しみに待ちましょう。

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