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キングダム最新話837話「東龍の鐘」王族2人の決断は?感想・考察

キングダム837 漫画

今回は2025年5月29日に公開されたキングダム最新話837話「東龍の鐘」の感想と考察をお届けします。

前回の836話では無血開城の合図となる「東龍の塔」の鐘を鳴らす事をを寧が引き受けました。一方で秦軍総大将の謄は新鄭に到着するも開戦を控え、寧の判断を待ち続けています。

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キングダム837話考察|謄が無血開城を待つ真の理由とは?

謄が開戦を避け、無血開城を目指すのはなぜでしょうか?すぐに開戦すれば秦軍が勝つことは確実です。しかし、時間が経てば経つほど秦軍が不利になるのも事実です。

現在趙と魏が韓への援軍派遣を始めており、楽華軍と玉鳳軍が迎撃していますが戦力差からも長期間は耐えられません。

また、開戦しないことによって韓軍の士気が上がってしまっています。

しかし、謄がこのようなリスクを承知で待つのは、それに見合うリターンがあるからです。

  • 一度戦が始まれば、たとえ途中で降伏しても収拾がつかなくなる可能性が高い。
  • 昌平君の三本の柱の一つ、韓の制服は秦の損失を回復する意味合いも持ち、ここで血を流さず韓を落とせれば大きな意味を持つ。

つまり、謄の選択は「民の命を救いたい」という情の面もありつつ、根本は中華統一という大義のための合理的判断でもあるのです

キングダム837話ネタバレ|寧が東龍の塔に到着、しかし葛藤が…

837話では、寧が夏候龍の部下たちをすり抜け、タイトルにもなっている「東龍の塔」に到着します。

しかし、鐘を前に寧は躊躇してしまいます。鐘を鳴らせば韓の歴史が終わり、これまで韓を守るために犠牲となった人々の命が無駄になるという重い責任を感じたからです。

この場面で韓王が現れ、思い決断を寧に押し付けてしまったことを謝り、責任を取る覚悟を示します。

結局、韓王は一人で鐘を鳴らせませんでしたが、寧の言葉によりは国民の命を守るため無血開城を決断します。

キングダム837話の展開予想|城門は本当に開くのか?夏候龍の妨害の可能性

しかし、鐘が鳴った後、本当に城門が開くかは不確定です。今の韓で実権を持つ夏候龍が城門を封鎖して妨害している可能性があります。

夏候龍の部下が東龍の塔にも現れたことから、城門付近にも妨害策が仕掛けられている可能性が考えられます

  • 韓国内で実質的に最も力を持つのは韓王ではなく夏候龍。
  • 夏候龍の勢力が王族の区域にまで侵入しており、無血開城の意図に気づいている可能性。
  • 塔よりも城門そのものを抑える方が確実。

キングダム837話の見どころ|心理的葛藤がリアルに描かれる

今回の無血開城の最大の焦点は、韓王と寧の心理的葛藤です。

自らの手で国の歴史を終わらせるという重圧、国家の命運を握る立場になった人間の苦悩がリアルに描かれています。

鐘を鳴らせば国は滅びてしまいます、しかし鳴らさなければ多くの国民が犠牲になります。それにどのみち秦軍から韓を守ることは戦力的にも不可能です。

文章に書き起こすと、人々の命が救われる分、鐘を鳴らしたほうが利が大きいようにも見えますが、2人は韓という国を代表する王族です。

一般の国民のように損得勘定で物事を決められない立場にあります。

たまたま「ふつうの人」が王族として生まれ、国家の存亡を決める立場になってしまうというのは何とも残酷な話です。

しかし、最後には血の通った「ふつうの人」であったからこそ国を捨ててでも韓の人々の命を守るという決断ができたと言えます。

韓王と秦王の対比

秦王嬴政のの目的である中華統一は、今を生きる人々を犠牲にして未来の中華から戦いをなくすためです。

それに対して韓王の決断は、韓という国の未来を犠牲にして今を生きる人々を救うものでした。

同じ時代に生きる2人の王の大きな決断は対比になっているように感じました。

目線を変えれば正義も変わる

キングダムは秦国の視点で中華統一を正義として描いてきました。しかし滅ぼされる側から見れば国家滅亡は悲劇です。今回のエピソードはその重さを強烈に表現しています。

キングダムは史実をベースとした物語であり、滅ぼす側・滅ぼされる側、双方に正義があります。

現在の韓攻め編では、今まで正義として描かれていた秦王嬴政の決断が、各国にどのような結果をもたらすのかをリアルに描いています。

しかし、このまま無血開城が成功すれば、今後武力によって滅ぼされる国々に比べれば穏やかな終焉かもしれません。

【まとめ】837話はそれぞれの決断を描いた回

キングダム837話「東龍の鐘」は、戦ではなく“決断”がテーマの回でした。

秦の将・謄は勝てる戦をリスクを負ってまで避け、寧の判断を信じることを決断しました。

一方、韓の王族・寧と韓王は国を滅ぼしてでも今生きる国民を守ることを選択しました。

それぞれが国家のため、民のために“苦渋の決断”を下す姿が胸を打ちます。

今後、無血開城が成功するのか。そして夏候龍の動きは?

次回838話も、目が離せません。

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