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あかね噺167話「差し出す覚悟」感想|十八番で示したひかるの覚悟

漫画考察

2025年7月21日に公開された『あかね噺』第167話「差し出す覚悟」を読みました。

今回は3話にわたって描かれてきた、ひかるの十八番「お菊の皿」がついに完結。

その演技に込められた“覚悟”と“想い”が、伝わってくる1話でした。


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あかね噺167話|会場をも巻き込む、ひかるの高座

完全に“お菊”というアイドルになりきったひかるの姿に、会場は一気に魅了されていきます。

まるで、井戸に集まる人々のように、観客たちも舞台に釘付けです。

「お菊の芸はクサイ」と噺の中でありましたが、まさかここまで現代風だとは思いませんでした笑

しかし、そのギャップこそが笑いを生み、ひかるの個性・芸風・怪談という題材・そして落語という伝統芸能が、見事に化学反応を起こしていたように感じました。

そして個人的には、お菊の「明日はお休みなの」というオチはめちゃくちゃ面白かったです笑


あかね噺167話|顔だけじゃない――ひかるの葛藤と決意

ひかるは“顔がいい”という事実ゆえに、正当な評価を受けにくいという葛藤を抱えてきました。
実力もあるのに、「顔で売れてるだけ」と言われていました。

だからこそ、自分を本当に評価してもらうために選んだのが“落語”という舞台。

あかねという最大のライバルに勝ちたいという気持ちも原動力になっていましたが、
今のひかるは、それ以上に“落語そのもの”に魅せられているようにも見えます。


あかね噺167話|筆者の思う声優と落語の違い

筆者の視点ですが、声優というのは「原作にあるキャラクターになりきる」職業だと思います。

キャラの性格・口調・雰囲気を忠実に再現し、視聴者が“知っている通りのキャラ”を演じることが求められる。

一方、落語はもっと自由だと感じました。
ひかるが演じた「お菊」も、原作の怪談をベースにしながら、自分なりの表現や自らの容姿など使えるものを全て加えて再構築している。

一剣師匠が言っていたように、「演じるのではなく」自分で話す。

お菊を演じるというより、ひかるが幽霊になりきるとでもいうのでしょうか、
この自由度こそ、落語の奥深さであり、ひかるが魅了された理由なのではないかと感じました。


“顔”も“想い”も全部さらけ出したひかる

そんな落語という舞台で、ひかるは自分の武器すべてを出し切ったように思います。
声も、演技も、表情も、そして“顔”すらも。

かつては「顔だけ」と揶揄されたその容姿を、今では堂々たる“武器”として使いこなしている。
今回の高座は、ひかるの覚悟がにじむ、まさに最高の一席でした。


一剣師匠は満足げ…気になるのは正明師匠!

そんなひかるの落語を見ていた一剣師匠の表情は、どこか満足げに見えました。
仮に一剣師匠が今回の審査員ならかなりの高得点を叩き出せただろうなと素人ながら感じました。

ただ、審査員は彼ではありません。
今回の評価を下すのは正明師匠。
落語界きっての爆笑派として知られる彼ですが、
一番手のぜんまいに対しては会場を沸かした事を評価しつつも、「目先の笑いに走りすぎ」と厳しい評価を下しました。

しかし、今回の「お菊の皿」は、簡単に作れる笑いではなく、ひかる・観客・井戸に集う人々――
全てが重なって起きた、必然の笑いだったように感じます。

果たして、正明師匠はどんなジャッジを下すのか?次回が待ちきれません!


あかね噺167話|感想まとめ

ここまで3話にわたって描かれてきた「お菊の皿」。
ひかるというキャラの内面も、芸の表現力も深く掘り下げられた、濃密な高座でした。

声優から落語家へと進んだ理由、その過程で見つけた覚悟。

何より、「顔だけ」と言われていた彼女が、その顔もを武器にして会場を沸かせたことが、本当に面白かったです。

次回は、いよいよ正明師匠の評価が明かされそうですね。
そして、からし・あかねと続いていく高座のリレーにも注目です!

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